23年3月最後の1週間から4月のスタート週ですが、恐ろしい相場になってますね。振り返ると、金融危機による一気の弱気相場、1月2月のナスダックの上昇などを考えると、あまりいい印象では無い動きですが、次の1週間はどうか。
まず考えたいのは、ここ最近の動きはそこまで大きな下げでは無かった。気になるのはボラティリティーの激しさで、VIXの動きも怖く、相場観としては弱気。それでも一部買いが入ることで、大きすぎる下げにはならなかったですね。
方向感のない相場というのは非常に買いが難しく、一方で売りも難しい。迷った人たちのお金の流れが金に向かい、また円に一部向かいました。利上げ発表も想定内、長期金利は下げたし、円が買われる結果に。
さて、リーマンショックの時を例に出す人が増えていますが、事実チャートの動きはかなり似てきたようです。SPYの動きが特に似ており、不安材料が本格的暴落前に出て、下げては一時上げるという事の繰り返し、それを2回した後ブレイクアウトに失敗、急落になったというのが過去の動きでした。
今のアメリカも似た動きになっており、それを指摘する声も出始めていますが、どうなるかは予想でしかないです。が、出来ることをしましょうという意味では、リスク管理の徹底ですよね。急落とはいえ、一気に資金が0になることは無いです。
が、マイナスを抱え続けることでそのお金は動かすことが出来なくなります。それは一時的な死を意味しますから、その間にチャンスを感じた銘柄があったとしても、資金が無ければみすみす見逃すことになります。
損切は痛みを伴いますが、受け入れなければなりません。もしそれが困難だと感じる人は、そもそも今の難しい相場にお金を入れるべきではないし、仮に痛みが出ても耐えられる派にの資金のみで投資すべきでしょう。これが一番簡単ですね。
競馬などとは違い、ある程度は自分の好きなタイミングで利確や損切が出来るので、調整していきましょう。急落後に戻る可能性を考えるのであれば、とりあえず初動で4割5割程度切り、数日待って残り売却などすると良いでしょう。
クレディスイスを見てください、今回倒産しましたが、その前からかなり株価下げていました。あんなもの保有していれば、上がることもなくお金が吸われたまま終わってますね。確かに戻す株も一部ありますが、基本的に投資は最悪の事態も覚悟して行う方がいいでしょう。
今のこの相場、日本もアメリカも似た状態である点では上下の激しい動き、出来高の急増という事で混乱が見られます。この状況で資金の多くを入れる必要は正直感じないので、ミネルヴィニ氏の言う通り、これは次の相場へ向けた動きだと思い、自分たちは静観。
タイミングを待ち、また上を向き始めたらゆっくり入るというのが一番いいと思います。ここまでの動きを見るに、少なくても大きく勝てそうな銘柄はほとんどなかったわけですから、落ち着いて。他の人が作ってくれたステージに、後から入っていくのも投資ではありですよ。