3月8日のアメリカ相場を振り返りつつ、今後について簡単に書いていきます。まず振り返りですが、ダウは0.18%の下げ、ナスダックは0.4%の上げで取引終了。ダウのみが下げる結果ですが、これを見ると相場全体としては弱い印象ですね。
VIXはこの日2%ほどの下げ、一応株は買われている印象ですが指数を見るとそれほどかなとも思えますね。パウエル議長の発言2日目という事でしたが、よほどのことを言わない限り、過去を見ても2日目はあまり株価に影響はなかったですね。
それでも初日同様に利上げに関しては厳しい態度で、内容もあまり変わらず。聞いた内容なので大きく動かなかっただけで、全体的に言えば株を買う材料にはなりませんでした。また、ADP雇用やJOLTSを見ると、やはり雇用関係に関しては強い数字です。
パウエル議長の発言ですが、これまで通り利上げ幅に関しては指標を見てその都度判断という事で、今後も雇用統計やCPIなどが重要視される相場に変わりなし。今週ありますから、投資する上でも、リスクを考えて全額は避けたいですね。
その他の材料は個別で幾つか。テスラは車の問題が一部報道で下げ、オキシデンタルはバフェット氏関連ですね、原油価格が落ち着いてきて、株価もひと段落だったので買いに入るのも今更不思議なしです。
前日伸びたバイオ関連は売りがあり、テクノロジー関連と公共事業が上げていますね。この2つが同時に上がるのは少し珍しい感じですが、市場も判断に迷っている部分はあるでしょう。特別今日の出来事でハイテクが買われる理由はそこまでないと個人的には思います。
セクターローテで言えば、この後はハイテクですが、これは景気が悪化しないと本来上がりにくく、雇用やインフレ指数を見ると、まだ思ったより先かなと。結局はFRBの本気度次第で、経済クラッシュを多少覚悟でも行うなら、その時期は少し早くなると思います。