3月の最大のイベントになりそうだったCPIを前に、大きな衝撃が市場を襲った。シリコンバレー銀行の破綻報道、小さな企業ではないだけに、そして銀行という事でリーマン・ショックの再来を警戒する動きが世界で起こりました。
また、この銀行だけでなくその他の銀行でも影響は連鎖、シグネチャー銀行なども事業停止になるなど、金融業界には悪いニュースが続いています。これは一時中国でも不動産などで見られましたね、特に力の弱い、弱点のある企業から崩壊していくと。
これらの銀行に共通する点とすれば、偏りでしょうか。シリコンバレー銀行はスタートアップ企業とのかかわりが強かったという事、一方でシグネチャーなどは仮想通貨に強かったなど、一時期は本当に良かったと思わせる名前ですね。
しかし相場は変わり、利上げが加速していくと株価を見ても分かる通り厳しい環境へ。バンクオブアメリカなどとは違い、偏りのあった企業が、その強みを封じられてしまったため、資金繰りに苦戦、とうとう疲れてしまったという感じでしょうか。
当然銀行株が厳しい評価を受けますが、市場への不安感はVIX指数にも現れ、長期金利はとうとう大きく下げましたが、それで株価が上昇することはなく一緒に下落。利上げについても弱い見通しで、ドル円では円買いに方向が一転。
では、このような局面でも株を買いたくなる場合、投資先に選ばれそうなのはどこか。例えばウォーレン・バフェット氏の好きなような銘柄でしょうかね。配当を出す余裕がある企業で、成長を淡々とし、またそれに必要な資金が少ない。
成長に金がかからないという事で、借りる必要がないんですよね。これは金利の影響も少なくなりますし、先行き不透明な中でも、ある程度売り上げなどが確保できるため、特に不安な環境の中では光って見えるでしょう。
一例はコカ・コーラ。マクドナルドなどもイイでしょうが、この辺りでしょうね。また、VIXが上がる局面では、少しずつ長期投資家さんたちがお金を入れる可能性があります。彼らは安定成長を好むケースがあるので、余計にこういった銘柄は良さそう。
セクターでは、まだヘルスケアも狙えそう。例え不景気になっても必要なものですからね。余計なものにお金を使わず、財布のひもが固くなっても買われるであろう製品などを持つ企業はちょっとずつ投資するのもありかな。
とはいえ、ミネルヴィニ氏が言う通り、そうとうボラの激しい相場ではあります。荒波ですからね、一時の上げや下げで一気に飛び乗ると、激しく跳ね返される可能性はあるので、出来る範囲でリスク管理、資金管理などで乗り越えていきましょう。簡単なのは休むことですがね♪