12月5日の木曜日、相場振り返りと今後について簡単に書いていきます。まず振り返りですが、アメリカ株は強かった。一時期強かったラッセルはまだ比較的弱い、ナスダックが大きく上げたことから、巨大企業の強さが見られましたね。セールスフォースの決算も好感。
日経はそれを受けて先物上げましたが、終わってみれば小幅上昇にとどまりました。場中の日銀関連の報道で、ドル円が一気に円高に進んだことも影響あるでしょう。150円割れを簡単にして、淡々と一時円高へ。少し止まったところで最後は上げましたが、強くは見えず。
ただし昨日も書いた通り、225自体はトレンド的にも上へ行くようなチャートに見えています。注意したいのは日銀会合で、トレンド関係なくなる可能性は一応警戒ですが、ここまでは昨年と似た動きに見えるので、基本は上目線。
ただ、個人的にはあまり日本株は推奨できないなと感じています。まず政治が不安定であり、入ってくる情報も良くない。今日はパートの社会保険料、年収次第で会社の全負担というニュースも出ており、これは最悪だなと。
例えばイオンなどは、前回の決算で時給アップの影響を見せつけましたね。利益も大きくない会社が、多くの採用をしており、そこの負担は大きかった。それが今度は保険料まで全額となれば、ただのマイナスイベントです。見合うほど給料が良くなり、また財布のひもが緩んで社会にお金が回れば別ですが、正直そのインパクトが出るイベントでもないと思います。
損切りできない投資家の末路は、基本的に厳しいものが多いですが、政府もこの仲間でしょう。特に年金はいろいろなところから補填しなければ苦しくなっており、これは損です。マイナスの株を残し、プラスの小さい会社も利確してお金を移す、まさにこれに見えるわけです。
今回のこの話題で思うのは、まず中小は苦しすぎる。おそらくパートの採用、募集も慎重に社会がなるので、雇用の悪化は見えています。また、賃上げしようという会社も少し減るでしょう、賃金アップ、社会保険料も全然ですよという、気前のいい会社はごく一部で少数です。
一方のアメリカは、企業の成長率含め悪くない、というか日本と比べ物にならないですね。世界のリーダー銘柄、企業もありますから当然強気、利上げした分利下げ余地は十二分にあるので、株上がって不思議なし。
ではどちらへ投資すべきか、よほど逆張りでなければアメリカですね。世界のお金は勝率の高いところへ流れるし、弱いところをひたすら叩くのも投資の世界。一部の日本株、企業を除けば、基本はアメリカで問題ないかなと個人的には思っています。