U22日本代表がトゥーロン国際大会で決勝に。相手は最強ブラジル、ここまで無失点という完ぺきな成績で来ており、得点も最高でした。
日本代表は国内リーグ組と大学生がほとんどで、相手のブラジルはヨーロッパのチームですでに活躍しているメンバーが多い。これだけでも、試合前から力の差を正直感じさせられました。ですが、サッカーは蓋を開けてみなければわからない。
改めて感じさせましたね~。そんな相手にも臆することなく、1点先取されてもあきらめなかったのが、その後の1点につながったと思います。ハッキリ言って、細かな点での能力差はかなり感じました。
しかしそれは分かっていること、気持ちだけは負けないぞという気迫は、画面越しでも感じられ、それ故に応援していました。
前半と後半で差は減った
正直前半は、完全にのまれました。特に開始してから数10分ほどですね、とにかく勢いのある相手に、押されるムードはありました。これまでの相手とは違い、スピードやテクニックが完全に上でしたから。
それでも、懸命に食らいついていた中での失点。中が空いたのを見逃さない、状況判断と高いテクニックによる1失点を受けました。
でも日本代表は諦めませんでした。ミスを見逃さず、相手のゴール付近でボールを奪い思い切ってシュート。これで点数差はなくなったのです。
後半もブラジルの強さは見えましたが、それ以上に日本の対応力が素晴らしかった。シュートを打たせないし、ゴール前はディフェンスを強化。1対1では抜かれる場面もあるが、カバーでなんとかしていました。
さらに、後半の途中からは1対1でも勝負出来ていました。日本の選手のメンタルやスタミナは、テニスもそうですが素晴らしいものがありますね。
お互いに点数取れずPK戦へ。この時点で焦りはブラジルの方があったと思います。
運命のPKと能力差
PKは運の要素とも言いますが、実はそうでもない。僕もサッカー経験者ですが、PKは上手な人は本当に上手。つまり、スキルの高い選手が多ければ、やっぱり有利なんです。それをブラジルは見せました。
速いシュートに、コーナーの隅を狙えるコントロール。プロの世界に身を投じている心の強さも、ここでは一枚上手でした。
日本も頑張りましたが、どうしてもシュートスキルに差が感じられたし、メンタル面でも少し負けていたかな。本田圭佑選手の真中へのシュートは、やはりメンタルお化けであったと思えますね。
ただ、悲観するような試合でもありません。素晴らしい内容であったことは違いないですよ。
新たな目標が出来てこその成長
これまでは決勝へ行くことが目標でした。また、ブラジルと試合する、ブラジルといい試合をするのが目標だったと思います。しかし今日の試合を見てどうでしょう。頑張れば、そしてさらなる成長で勝負できると思えたと思います。
悔しいという言葉が、選手からも聞かれました。これはかなりの成長ですね。日本のサッカーは、ブラジルといい試合をし、負けたら悔しいと言えるんです。
次の目標が、ブラジルに勝つことに変わった瞬間です。若い世代のレベルアップが目に見えている、日本のサッカーは楽しみが多いですね♪