2月16日のアメリカ株と日経を振り返りつつ、今後について簡単に書いていきます。まず振り返りですが、ダウは1.26%の下落、ナスダックは1.78%の下落となりました。日経は0.71%の上げ、マザーズが強い結果でした。
さてアメリカですが、この日は5分足などで見るとわかりますが、極端に日本時間の5時から大きく下降。ブラード総裁の発言があった時間でしょうね。内容はタカ派、もともと同総裁はタカ派ですが、非常に市場にとっては良くない材料を提供。
パウエル議長などで油断していたところに、そんな事ではインフレ退治できないぞと言うメッセージも含まれた印象。この局面で利上げに強気な発言は、マーケットには良くない印象を与えましたね。
金利は反応してナスダックが特別大きな下げ、というよりもダウまで下げているので全体的にですね。ただし長期金利の上げ幅は限定的、急な発言という事か、株価の下げの勢いが目立ちました。
調子よかったテスラやAMDが大きな下げ、エヌビディアはそこまででしたね。金融機関の間でも、個人の取引が短期的になっているという事らしいですが、こういう突然の材料発表があるため、長期強気は厳しいという感じ。これは仕方ないですね。
日経はチャートを見ても横横。個別での上下が結構ありますが決算からの入れ替え。マザーズは反発で、ナスダック同様に下げていた分のリカバーとも言えそうです。日銀の動き1つで上下どちらにも大きく動けそうなチャートの動きに見えます。
さて、ここで再びインフレファイトの相場に戻ったわけですが、個人的には完全に油断した相場になるよりは、多少緊張感があった方が良いなとは思います。元々タカ派な人ですし、それでいつも通りの発言しただけでこの反応ですから、油断が強かったはず。
緩んだ手綱を締めなおしたと思うべきか、多少の緊張感が相場に戻ってきたというところのこの結果です。この状況でゆっくりでも上がれば悪くない相場、下がればそれも納得と考えるべき局面ですね。改めて、指標の発表はまだまだ緊張感あると思います。