サッカー日本代表対エルサルバドル戦、ご覧になりましたでしょうかね。結果は2対0で日本が勝利、史上2番目の若さで久保選手が出場したという事でも、記録に残る試合となりました。
若い選手と、ワールドカップを経験した選手、それらが見事に合流しているチームとなっており、3バックというフォーメーションも形を見せました。収穫はかなりあったと思います。
そんなエルサルバドル戦を、簡単に振り返ります。
高い攻撃力を見せた前半戦
基本的に、試合全体を見ても日本が攻撃する機会が多かった1戦。前半からそうでしたが、特に3バックを上手く活かした攻撃を見せていました。攻撃に割く人数も多く、それでいてスピードに自信のある選手が多く先発起用。
特に1点目は個人技のような形でしたが、スピードを活かしての得点でした。もちろん2点目も、素晴らしい攻撃の形、諦めない気持ちのゴールでした。
永井選手は嬉しい代表初ゴールで、1試合2点をゲット。十分評価できる内容ながら、接触によるケガが心配になりますが肩は大丈夫だったのでしょうか。
今後も、スピードを活かすサッカーになれば、必ず必要になるであろう選手ですね。ゴール前でのスピードを活かしたプレーには、驚きました。
ディフェンスに関しても問題は少なく、大きなピンチはなかったかなという印象のまま終了。もう少し見ておきたいという事は、あるかもしれませんね。
メンバーを変えて挑んだ後半戦
6人まで交代できるため、結果的に後半戦はメンバーが結構変わりました。システムも変更し、慣れ親しんだ形での試合になりましたね。
結果前半から点数は変わりませんでしたが、大きなチャンスを作ることには成功し期待を抱かせました。
大勢の方が待っていたであろう、久保建英選手のプレーには、会場から毎回驚きにも似た声が聞かれ、期待度の高さがうかがえました。交代の際には同時に中島選手を投入するなど、監督も非常に大事にしているなと感じます。
前回の試合では、気持ちの面もあるのかなという印象でしたが、この日のプレーを見れば心配無用と、考えさせられますね。
上の世代の人たちにも負けないし、難しいはずのワンタッチパスすら、簡単に見せてしまう。とにかくサッカーのセンス、サッカー偏差値とでも言えばいいのでしょうか、これが非常に高いんですよね。
バルセロナでの英才教育、これの賜物ではないかと思います。世界のレベルは恐ろしいですね。
自分でドリブルを仕掛け、フィニッシュまで思い描くスピードの速さと、それを実行可能にするスキル・能力の高さ。そして驚くのは当たりも負けていなかったこと。自信を持った落ち着いたプレー、ベテラン選手にも正直見えますよ。
いったい彼は、どこまで上に行ってしまうのか。現在18歳、無限の可能性をもっていると感じますし、こちらもワクワクが止まりません。
大舞台を見据えて
ただやはり、もう少し攻められた場合を見てみたかったですね。大舞台ではこんなにボールを持てないでしょうし、ピンチになることも多いはず。
攻撃のパターンは多く見られたので、ディフェンスの方も試合形式で見たかったところでしょう。完全格上の相手がいる中で、どのようなサッカーができるのか。楽しみな選手の登場が、チームに与える影響はこんなにも大きいのかと。それを感じさせた試合となりました。