世界の競馬には、信じられないような怪物が定期的に出現する。日本でも知る人の多い、エネイブルという怪物牝馬もその1頭でしょう。
日本からシュヴァルグランが出走した今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは、凱旋門賞馬であるエネイブルとクリスタルオーシャンの対決に注目されました。特に前走好走したクリスタルオーシャンにも期待は大きかった。
しかし結果はエネイブルの勝利。最後まで競り合う激闘となりましたが、これでエネイブルは11連勝達成。負けは僅か1度のみ(3着が1回)という好成績で今年も凱旋門賞を狙う。
3着にはヴァルトガイストが入り、堅実さをアピールしました。日本から出走のシュヴァルグランは11頭中6着。評価は難しい結果ですが、世界の強豪相手に頑張ってくれたと言えるでしょう。
上位3頭は圧倒的
3着馬と4着馬の着差が7馬身という事もあり、かなり力の差は離れていました。日本人の予想が上手いという事で、3連単は1710円という配当に。比較的予想通りと言えるでしょう。
特にエネイブルとクリスタルオーシャンが支持を集中的に集めた中でのワンツー。当然の配当と言えるでしょうね。
この先の大きいレースでも、この3頭、特に上位2頭はどこでも強い競馬を見せるでしょう。凱旋門賞でも非常に楽しみな、そして再戦が見たいと思える結果でした。
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エネイブルについて
ナサニエルを父に持ち、母父サドラーズウェルズ。血統的にも非常に優秀で、ここまで走れても驚きのない構成ですね。
父ナサニエルもキングジョージを勝利しており、2回走って1着と2着。親子制覇という意味でも素晴らしい結果になったと思います。鞍上デットーリ騎手もこのレースを6勝目にし大舞台での強さを改めて見せつけました。
これでエネイブルはG1を9勝、舞台のレベル関係なく勝てるというのは、日本でも珍しい圧倒的素質の馬です。久々でも勝ててしまい、精神力も非常に高い牝馬です。怪物と呼ばれるにふさわしいスーパーホースですね。
今後は凱旋門賞が目標だと思いますが、制覇すれば3連覇達成。日本馬も多く予定しているが、はたしてこのモンスターを止められるのでしょうか。楽しみが多い1戦になるでしょう。