コロナが世界を襲って以降、多くの投資家が熱い視線を送っていたのがズームビデオでした。ビデオ会議が当たり前になり、その影響でグングンと成長を見せたコロナの世界の王者とも言うべき企業。
そのズームビデオですが、決算王者としても知られていました。上場して決算のミスがなし、かならず市場の予想を上回って来たという事で、今回も超えるだろうと思われていました。が、ついにその時が来ました。
売上高とEPSは市場の予想を上回っていい決算、でしたがガイダンスでミスがありました。EPSのガイダンスですね、こちらが僅かにですが下回りました。期待の大きい会社でもあるので、このミスはかなり大きな影響を与えるでしょう。
すでに時間外では10%ちかいマイナス、コロナ後の世界においても不安があった会社でしたが、それでも支持されていたのは決算が良かったから。その決算をミスったのですから、この結果も当然でしょう。
通期で見ればクリアしているものの、成長の鈍化など今回は投資家の多くが嫌がる結果となりました。ここで「いや、まだこの会社信じるよ」という人もいるでしょう。それに対して、顔を赤くして否定する気持ちもないですが。
ここでビシッと切ることで、別の会社を見ることも重要ではあると思います。もしあなたが、決算を軸に投資をしている、ズームに投資した場合なら、スパッと切ることは重要ですね。
株の売却のタイミングの1つは、投資した際の理由や根拠が崩れた時です。ここで保有し続けようとするなら、あなたの投資理由がグラグラに揺らぐわけです。今までありがとう、また上手くいった時は投資するかもね。それくらいの気持ちでもいいかなと。
売却しても、すぐに他の企業に投資するべきとは思いません。9月3日には雇用統計の発表があり、ここでテーパリングについてジャッジが下ると予想されます。市場に少し混乱が起こることは考えられます。
ラッキーくらいの感じでキャッシュを増やす。そういう意味でも、このズームビデオの判断をどうするか。今後に大きな影響を与えるので、1度ぜひ、投資した理由を思い出してほしいですね。