10月2日のアメリカ株を振り返りつつ、今後について簡単に書いていきます。まず振り返りですが、ダウは少しの下げ、ナスダックは0.67%上げて終了。一見すると悪くないですが、場中はもう少し良かったですし、問題は中身でしょう。
先に恒例の50日移動平均線以上の銘柄数についてですが、S&P500とナスダックはともに減少。S&P500に関しては、もはや12ですから、まもなく1割以下になるかという水準。これは去年のワーストと比較しても差はなく、本格的にやられています。
しかし指数を見るとそうでもないですよね。ちなみにナスダックも再び2割を切り18へ、この日だけで2.57減っているので、かなり低いです。では、なぜ乖離してるのか。それはアルファベットやメタが上げていたからです。それからエヌビディアですね。
彼らが上げる事で、指数は上昇出来ちゃいます。これを人によってはインチキというでしょうが、仕組みなので仕方ないです。アップルも上げたので、基本指数には強い影響を与えます。特別な7銘柄と今呼ばれますが、彼らが市場を引っ張る方向ですべて決まるでしょう。
勿論一部では、VRTのように伸びている株もありますが、本当に一部ですから勝率は低い。この状況でVIXが18も行かないのは、もはや機能不全といえるはず。それでも市場のセンチメントはかなりの弱気、ビッグテックに頼るしかないのでしょう。
数日前に書いたように、XLUは完全に下落方向、勢いよく下げています。調子が良くなりそうなのはテクノロジーセクターのXLKで、無事に上がってますね。まぁこれも一部の巨大テックの恩恵で、続くかは謎ですが。
他の半導体が決算悪くても、エヌビディアへの期待は終わってません。最終的には、半導体へのお金がここに集まるという事で、AMD等と比較しても強く見えます。先々週が小動きでの調整、出来高も比較的落ち着いており、良い印象のある調整を見せています。ブレイク待ちという感じですね。
エネルギーセクターも日足で見るとかなり弱く、これは日本にも影響しそうです。原油価格の動き次第ですから、やはり個人的には難しい株だなと思います。週足で見ると、まだ下げても良さそうという余裕はあります。短期的にはどこで止まるかわからない出来高です。
金利は上がってますが、公共セクターやエネルギー関連が売られている。インフレに比較的強いはずのセクターですが、ここが下がるという事は、ローテーション的に次のサイクルに移ろうとしているのか。順番的には通信や金融、そしてハイテクですね。ただ金利は高いので、今はその間にいる印象。市場も悩んでいますね、様子見という時間だと思います。