遂に恐れていたことが現実に起こってしまった。オリンピック出場を決める大会において、日本代表が残り1戦を前に敗退が確定した。これはこれまでにない事で、グループリーグ敗退は史上初の事である。つまり、残念な意味での記録を作ってしまった。
テレビなどでは、史上最強世代という書かれ方をしたが蓋を開けてみればこの通り。ネット上でもあきれたという意見や、高校サッカーの方が面白いとまで書かれる始末。ただ、この世代のこれまでの記録を考えると、本当に弱いのでしょうか。
個人的には、正直な話監督の限界が見えてしまったというのが評価。海外組が少ないというのは言い訳にならないことも、先に書いておきたいですが、この結果をどう受け止めるのか。少し書いていきたいと思います。
結果が大事だというのなら
まず、今大会をどういった目標で挑んでいたのか。これまでは本番へ向けたステップという立ち位置であったことを、監督含め協会も発言してきた。僕もそれには多少の理解があったし、監督に関して批判もしてきませんでした。
それでも今大会は、本番前の最後の公式戦であり、他の国からすればそれはもう死ぬ気で挑んでくるような決闘の場でありました。では日本の場合、そんな必死さが伝わりましたか?
シリア戦後の相馬選手のコメントが、ハッキリ言えば全てを物語りました。中の選手がそう感じるほど、プレーしていて差を感じたのでしょう。それに対して監督のコメントはどうでしたかね、僕は選手の方がしっかりした発言をするという印象を受けました。
精神論がこれまでも
監督の発言は、これまでも精神論的なところが多く見られました。また、選手にこうしてほしかった、というような意見も多く見られます。これまでの監督なら、少なからず戦術的な話も出ていましたよね。
それがこの監督からは、本当に出てこないんですよ。自分は出来ることをすべてやった、選手がそれに応えられないから負けてしまった、というように聞こえるのですが気のせいでしょうか。
たとえそれが事実であったとしても、ならそれが可能な選手を探して起用するのが監督の仕事です。何度も試合に使って、同じようなまずまずの結果しか残せない選手を起用するなら、新たな道を探すか、別の選手選びをすればいいのに。
シリア戦においても、上田選手が決めきれない場面があまりにも目立ったし、交代の可能性はあったと思います。ゴールできない日は本当に出来ない、これはスター選手にも起こることです。
フォーメンションなども、上手くいかなかった場合の作戦などは決めておく必要がありますが、これまでの試合からもそれは感じられず。1試合目同様、ゴールは崩しきれないままのところで生まれました。
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歴史的敗退に交代はあるのか
選手交代の遅い監督ですが、このままではオリンピックが不安で仕方ない。そう思うファンもかなり増えたと思います。これまで擁護していた僕もそうですが、これで決定的になったとは思ってしまいます。
もし今大会も育成などが目的とするならば、そうとう遅れた判断であると考えざるを得ない。アジア含め、世界はもうかなり完成度を高め挑んできている。その差がはっきりと出た大会になったでしょう。
このままズルズルと後退してしまうのか。誇れる結果を得られていない森保ジャパンが今後どう変わるのか、そして協会はどういった判断を下すのか。これは今後数年に影響する事態であることは明白。注目していきましょう。