パウエルFRB議長が重要な発言をしました。これまでは、テーパリングや金利に関して比較的慎重さを見せていたわけですが、ここに来て一気にその慎重さを開放しましたね。
インフレは短期的、というこれまでの主張から、中長期で考えていると発言。また、インフレ問題を深刻にとらえ、テーパリングの開始時期を早める考えを発表しました。これにより、長期金利は上昇、当然株価は大幅に下げる結果となりました。
マーケットにとっては厳しい発言でしたが、アメリカのインフレ問題は相当深刻だという事が分かります。まさかの発言でパニック売りも見られましたが、以前から書いている通り、テーパリングは絶対に避けて通れないイベント。
もう国からの支援は必要ないでしょ、という事なので、これが悪いことかと言えばそうではないと。この記事を書いているのが、1日の12時30分ですが、ナスダック先物などはかなり反発した上げを見せています。
つまり、パニック売りが強かっただけで、そこまで下げが続くという考えはあまりないという事ですね。
ただし、S&P500の動きは警戒が必要かもしれません。チャートをSPYで確認すると、出来高を伴ってかなり下げています。つまり、あまり強い動きではないという事です。一方でナスダック指数連動のQQQを確認すると、こちらはそこまで弱くないと。
つまり、今はハイテクや上場して若い会社の多いナスダックの方が勢いが強いという事ですね。アップルなんかは、パウエル氏の発言があってもプラス約3%と素晴らしい伸びを見せてますしね。
なので今指数を買うとすれば、SPYよりもQQQの方が良いと。個別株も、それに伴ってナスダックの比率が高い企業を見ておけば勝率はイイのかなという印象ですね。
ただし、市場全体を見て考えると、動きがチグハグでボラティリティが高い。なので、動きが落ち着くのを静観する。これも考え方の1つとしては正解方の個人的には思います。やはり今は、注目銘柄を探す、これが1番かなと思いますね。