2月22日のアメリカ市場を振り返りますが、ダウは0.26%の下げ、ナスダックは0.13%の上げで取引を終了。この日はFOMC議事録の公開、前日に大きく株価が下げたことにより、結果としてはこの日大きな動きとはなりませんでした。
その発表の内容ですが、ザックリと言えば買い材料は少なかったです。0.25の利上げをするが、一部メンバーからは0.5の利上げを支持していたと。これだけでも、あまり株価にはプラスの材料はないですね。
その他では、インフレ抑制には時間が必要で、目標は引き続きインフレ率2%であると。その中で、ほぼすべてのメンバーが利上げペースの減速にメリットがあると判断しているとも書かれています。ただ、そこまで素直には受け取りずらい結果ですね。
インフレ高リスク、材料は複数あり警戒感はこれからもあるということ。さらなる利上げには全メンバーが同意しているという事。なので、やはり積極的に株を買いに行く局面ではない、という発表でしたね。
こうなると、まだまだ22年の相場に近い状況で、もしここから利上げ幅が拡大すれば、むしろ安心していた分、ショックが大きくなりそうな気もします。ただし、この日は原油価格が下げていて、これらの動きはインフレ動向を見るうえで重要でしょう。
天然ガスもかなり落ち着いており、この日は上げましたがそれでも低い水準。ここから重要視されるのは、雇用環境や給料、食料品価格などかなと思います。
木曜には失業者に関して、金曜日にはPCEの発表などがあるので注目されると思います。今週は重要な発表が多くあるので、株価を見ても忙しくなりそうですが、23年スタートからの回復はいったん休憩となりそうですね。
22年の厳しい相場を乗り越えた方には、まだ気持ち楽な状況かもしれませんが、いつ一変するかも分からないので、リスク管理の徹底、これをしっかりしていきましょう♪